その6 ホッと一息SRちゃん

 <中学に入った。なんとなくバスケ部にはいってしまった・・・。>

 中学1年になったころは、光栄、ファルコム、ゲームアーツなど続々と良作を88で出してきて、まさに88の天下であった。
当然毎日SRの前にすわっていたが、部活の疲れや、朝練のため小学校時代よりゲーム時間は格段に少なくなっていた。特に土曜日の扱いの違いは同じ世代の皆さんはご存知でしょう。小学生のときは昼で終わって家でご飯、そしてゲーム。だったのが、弁当持参で6時まで部活という生活になってしまっていた。

 必然的に頭を悩ますADVや、時間のかかるRPGはパスしてシューティングやアクションパズルなどに傾倒していった。
何しろキツイ部活のあとの息抜きには、さっぱりしたアクションゲームが一番であった。

 その当時やっていたのは「ウットイ」「テグザー」「ロードランナー」などお手軽なものが多かった(テグザーは違うけど)。とにかく前述のレンタルショップから借りてくるのは、「ホットドッグ」「ボコスカウォーズ」など<あまり考えないでできる>ゲームが多かった。

 ADVやRPGには名作は数知れず。88のアクションゲームの名作としてはまず「テグザー」があるが私は「Zガンダム」をお勧めしたい。「Zガンダム」の横スクロール画面はテグザーに似ている。飛行機に変形して、ビームを出すところもテグザーに似ている。そして「Zガンダム」のほうが後から開発された。

 だからどうした。私は「Zガンダム」をやりこんだ。まねでもいいじゃないか。面白いんだから。そして何より「Zガンダム」のほうが「テグザー」より、ゲームとしての底が浅い。だからこそ、「お手軽」ゲームでやりこんだのだ。

もう一作品、この時期やっていたのはBPSの「アーコン」がある。この時代はファミコンが大流行して、私も友達の家で「アーバンチャンピオン」「アイスクライマー」「バルーンファイト」など対戦ゲームが流行っていた。しかし88ゲームの面白い対戦ゲームとして今でも語り継がれる「アーコン」は<頭を使った>要素がファミコンユーザーにも「やっぱりパソコンゲームはスゲーな」と言わしめたのである。いつかネット対戦も出来るであろう。(と信じている)


 だが「ゼビウス」「ウルトラ物語」などのように<ムムッ!どうかな?>というゲームもリリースされていた。当然やってはすぐに投げ出し、途方に暮れた。そして、ついに根性決めてRPGを片付けていったのが中1の夏休みであった。特に名作「夢幻の心臓U」には思い入れがある。なんたって学校行く前に敵の出そうな城などで、スペースキーに文鎮をのせて、学校に行き、帰ってくるとレベルが10上がっているという「オートパス、オート戦闘」を実行していた。この頃からストーリーが良く練られたゲームが多くなってきた。

 中学特有の「先輩後輩」の軋轢の中、また勉強も難しくなっていくこの時期、本当にSRちゃんの前ではホッと一息ついていたのを思い出す。
もちろん、かたわらに<ポテトチップ>と<コカコーラ>も携えてだった。(後日談であるがコーラの飲みすぎで胃炎になったのもこのときです。)

 (つづく)

 

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