その10 アドベンチャーな日々A

 <アドベンチャーゲームにのめり込む。まるで映画を見ているように・・・。>

 
アドベンチャーゲームは本当に楽しい時間を私に与えてくれた。推理、宝探し色々なジャンルがあるAVGだが、実は私の初AVGはSRちゃんでは無かった。
 
 SRちゃんがうちの子になる前の小5の時、クラスメイトにO塚さん(仮名)という女の子がいた。特に親しいわけでも無かったが、友達も多く明るい子であったように思う。
 ある日O塚さんが「うちのパパがコンピューターを買った」と話をしているのを聞いたのだ。当時「その1」でも書いたように、ゲーセンには通っていた(ナイコンではあったが)のでゲームについての知識は人よりあった私は得意げに
 「何、X1?6001?どんな機種?NECとか書いてない?」
しかし彼女は「よくわからない。今度遊びに来てやってみてよ。」というのだ。

当時3度のメシよりゲームが好きだった私は、タダゲーができるということでほとんど話をしたことのない女の子の家のチャイムを押すことに何の抵抗も無かった。
「ピンポーン」「はぁーい」「おじゃましまーす」今で言うと中の上の家庭であったO塚さんちは家構えが大きく、調度品も良い物が飾ってあったりしたようだが、そんなことには目もくれず居間のPCに猫まっしぐら。
 
 しかし、そこにおわしたのは、なんとも見たことがない洋モノPC「Apple」様でした。
「うげーなんじゃこりゃー」と戸惑っているとO塚家の「パパ」参上。カチャカチャと操作し始めると画面には怪しげな白黒の家らしきグラフィックが。

 「ミステリーハウス」・・・世に言う名作アドベンチャー。色々な機種に移殖されたのは皆さんご存知のとおり。しかし私の目の前にある「ミステリーハウス」はコマンドも英語ならメッセージも当然英語。

 その後、お父さんが「怪しい家」を探索する間、黙って1時間ほど画面を凝視する私。小5の私はとうとう英語に降参してケーキと紅茶を頂いて帰りました。

 しかし、その後諦めず、何度かO塚さん家に通い6001版なんかの「ミステリーハウス」のヒント集を持って行き、お父さんとタッグを組んで懲りずに探検しましたとさ。(結局解いた記憶はありませんが)  (つづく)

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