001:10/10 京都ミステリーツアー

 以前から探していた京都ミステリーツアー(ルナ企画)を、地方都市のハードオフにて格安でゲットしたので早速遊んでみました。
で、なかなか良いです。遊び方も自分で見つけよという突き放し方とかが、、、

 偶然にも今春は桜を見に京都に行っていたので割とスムーズに遊べましたが、京都の地理をある程度知らないと全く先に進めないかもしれないですね。
 それにしても20年以上前とバス路線がほとんど変わっていないことに驚きました。(まあ京都の観光地点は動かないので、路線図も変化しないのかもしれませんが)
 ミステリーツアーといいつつ、謎解きのほとんどが文字当てに終始しているのが残念ですが、十分に楽しめました。監修者は文学部の現役大学教授さん(今でも)なので、当時のPC-8001ユーザー層にとってはかなり手ごわい謎解きかもしれませんねぇ。

 そうそう、「アソコン」という雑誌にプログラムリストが掲載されていたらしいです。(と、5年以上前にこの掲示板でどなたかに教えてもらった記憶がある・・・)
 さすがに今更打ち込みしようとは思っていませんでしたが、どうしても遊んでみたいという方(いるだろうか?)は、そちらを探す方が楽かもしれませんね。

 まあオークションとかなら、比較的楽に入手できるんでしょうけれど。


002:10/17 死の青木ヶ原

 ルナ企画つながり?ということで、前作の「死の青木ヶ原」をプレイしました。 内容的にはアドベンチャー風の樹海探索&脱出ゲームですが、はっきり言って、乱数要素が強いのでかなり難しいです。
 スタート時点で重量制限付き持ち物選択があるあたりは、スパイ大作戦(ポニカ)っぽいのですが、全体地図を持っている代わりに、自分の居場所だけでなく方向まで分からず、しかも頻繁に方向がランダムに変えられてしまうのが難しすぎる・・・。

 何度も遊んでだいぶコツはつかみましたが、それでも基地まで生還できる確率は50%未満ですねぇ。このゲーム、せめてコンパス(方位磁石)を持っているor途中で拾って自分の方向が分かるようになれば、まだバランスが保てると思いました。
 なにせ、食事をしたら方角を見失い、骸骨を見たら驚いて??方角を見失い、風穴に入って出たら方角を見失い、、、といくらなんでも方向音痴過ぎなんじゃないかと感じます。樹海の厳しさを知らしめるためのゲームなのかな?
(よく言われるように、樹海内でコンパスが使えないというのは迷信で、実際には十分に使用できます。)

 まあ25年前と今とでは、青木ヶ原を取り巻く環境も大幅に変化してしまい、今となってはあまり恐れる場所でも無いようです。今では遊歩道もかなり整備され、相当に奥深く入っても携帯は通じるし、ハンディGPSを持った捜索隊がすぐに見つけに来てしまいますから・・・(と、大昔のゲームの設定に文句を言っても仕方ないのですが)


003:09/30 ジェムストンウォーリア

 うーむ、久々にBBSに来ました。
 88はというと、ふと思いついて、ジェムストンウォーリア(スタークラフト)をクリアしました。

 もう少し謎解きとか戦略性のあるゲームかと思っていましたが、ほとんどアクションのみでした。
気合入れてマッピングしないとクリアは厳しいです。

 ネームエントリーがアーケード風でした。ちなみに、クリアするとネーム脇のアイコンが花になります。


004:10/24 熱海温泉アドベンチャー

 今回は熱海温泉アドベンチャー(ベーシックハウス)です。
 画面こそMZかと思うようなキャラグラですが、その分高速画面描画だし、アルファベットワンキーでの移動や対象選択ができて、結構サクサク遊べるところがなかなか良いです。

 最初に難易度選択があり(a−zの26段階!)ますが、一番簡単なAだと、最初から真犯人や情報屋の居場所がヒントとして教えてもらえ、難易度が上がると所持金とヒントが減るという形式です。
 隠れ家は毎回変わるし、難易度選択で何度も遊べるようにしたんでしょうが、さすがに変化が乏しいですね。
 でも、そこそこ遊べました。特にテレビ放送のトリックは結構難しいと思います・・・このゲームも京都ミステリーツアーと同じく実在のホテルが複数登場するのですが、当時の著名老舗ホテルもどんどん潰れてしまい、今では残っているホテルが1つしかないのが時代の流れを感じます。
 今熱海に行ってみると、その廃れっぷりには驚愕すると思いますよ(なんせバブル期以降100件以上ホテルが潰れている)

 熱海の栄枯盛衰はいいとして、このゲーム、名前で損をしているかなぁと思いました。かなり売れたという京都ミステリーツアーははっきり言って名前勝ちだと思うので、せめて「熱海温泉殺人事件 真犯人を探せ」とかのベタなタイトルであれば、もう少しヒットしたんじゃないかと勝手に思ったりします。

 あるいはパクりで、「熱海温泉 湯煙ミステリーツアー 真犯人を見つけ出せ」とか。ダメかな。。。


005:10/29 忍者アドベンチャー

 今回は「○○アドベンチャー」つながりで?忍者アドベンチャー(マイコンシティ)をプレイしました。

 内容はというとタイトル通りで、殿様の命を受けて密書を奪いに忍者屋敷に潜入するというテキストアドベンチャーです。
 割と単調な部分もあるのですが、なんといっても一歩進むと死ぬトラップが山のようにあるので、屋敷のマップを完成させるのが一苦労です。東に行って西に戻ろうとすると死亡とか、ふすまを開けて進んだら死亡とか。忍者屋敷だけに死にまくります。

 マップが完成すれば後はそれほど難しくないのですが、密書を発見すると、新たな敵忍者が出現したりして油断できないのがよいです。
 しかもその密書が実は偽物であり、バッドエンド?を迎えて初めて、本物の密書が隠された場所へ行くための「秘密の通路についてのヒント」が貰える、というトリックはなかなかのアイデアでした。

 忍者が出してくる合言葉は簡単なのでノーヒントでもできそうですが、ちゃんとヒントが貰える場所もあるし、持っている手裏剣を1つでも無駄遣いするとクリアできなかったりと、色々考えられていて予想以上に楽しめました。


006:11/06 MAX-01G

 アドベンチャーばかりだったので、今回は気分を変えてザインソフトの処女作「MAX-01G」をプレイしました。(同時リリースのホーリーグレイでずっと悩んでいるので勝手にザインつながりということで・・・)
 テープを持ってたはずなのに10年近く行方不明で、多分無くしたと思い込んでいたのですが、先日発掘に成功したのが本当の理由なのですが。

 で、このソフトの特徴ですが、やはり88とは思えないほどの高速アクションゲームという点でしょうね。色数が少ないからかもしれませんが、あっという間に敵に触れたり、床から落ちて死ぬのでイライラしっぱなし。

 でもキーの先行入力ができるようになると(6キーで右に移動中に8を同時押しすると上に行ける梯子のところでスムーズに上に行ける)画面上を高速で移動できるようになり、なかなか小気味良い感じになります。

 ただ、唯一の攻撃手段である爆弾は梯子と重なるところには置けないのと、高次ステージでは(相対的に)敵の移動速度が速くなるうえに、わずかに触れるだけでもミスになってしまうのがイマイチでした。
 もう少し接触判定を甘めにしておけば、気持ち良く画面上をチェイスできるような気がするのでちょっと惜しいですね。この手のゲームだと袋小路などの取るのが難しい場所は死亡覚悟で(残機をつぶして)行くのがセオリーだと思いますが、このゲームは死ぬと最初からになるので特攻作戦が使えずなかなか難しいです。

 ちなみに全10面で、クリアしたら何事もなかったかのように1面に戻りました、、、残念。
 あと、敵キャラがやたら似たようなのばかりなのがちょっと気になりました。せっかく色々用意してあるのに、変化があまり感じられないのが勿体無いですね。

 関係ありませんが、同じザインソフトのホーリーグレイで何年も悩んでいます・・・。全アイテムの出し方を知っている方がおられたら、ぜひ教えてください〜。

 ベーマガの86年1月号にヒントが載っているらしいのですが、創刊号から100冊以上持ってたのに全部捨ててしまいちょっと後悔しております・・・


007:11/11 デートアドベンチャー

 今回はマイコンシティつながりで?デートアドベンチャーをプレイしてみました。
 個人的には、この手の恋愛デート系ゲームは現実性が無いのでつまらないだろうと思っているのですが(東京ナンパストリートとかもそうですが、たいてい腹が破裂するぐらい飲食させ、肝臓が数回壊れるぐらい酒を飲ませ、同じものでいいからとにかく沢山プレゼントを与えれば好感度が高まってクリアみたいなゲームが多いのです)前回の忍者アドベンチャーが予想外に楽しめたので、もしかしてと思っておりましたが・・・

 結論から最初に書いてしまうと、残念ながら大駄作でした。内容はやはり彼女とデートして非現実的な一日を過ごすのですが、それ以前にゲームとして成り立っていないです。

 というのも、何の脈絡も無く特定の順番で店を回って特定の商品を買わないとストーリーが進まないという、いわゆるフラグ立てゲームに終始しており、難しいというか単に不条理・理不尽なだけのゲームだからです。かつて山下章が一番難しいと言った?ワンダーハウス(タスクフォース高知)も同じでしたが、難しいのではなく、全く根拠無く特定の動作をしたときのみ○○になる、みたいな展開なので、単に不条理なだけでプレイヤーにとっては全く面白くありません。というか自分の行動が正しいかどうかすら分からないので全然進められないのです。

 
一応マニュアルにはかすかにヒントらしきものも書かれていますが、なぜコーヒーを飲んでから・週刊誌を立ち読みして・ハンバーガーを食べてから、でないと映画を見てもストーリーが進まないのかは、ヒントも無く全く分からないのです。

 終始こんな展開なので、小島よしおでなくともプレイヤーは「でもそんなの関係ねぇ!」と連呼したくなってしまいます。もう少ししっかり作って欲しかったなあ、という残念感ばかりが印象に残りました。ちなみにテキストアドベンチャーなのでグラフィックは全く無く、彼女とキスできればクリアです。


008:11/15 ミスターバンプ

 今回は処女作つながりで?ミスターバンプ(NCS)をプレイしてみました。明らかにゲーム内容はアーケードのマーブルマッドネス(アタリ)のパクりなのですが、面構成が多彩で、色々な動きをする敵が次々に出てくるので結構楽しめました。

 また、時間制ではなくエネルギー制なのでそれほど焦らずに遊べるのも良いです。ただし、どんなに進んでも死ぬとステージの最初まで戻されるので、高次ステージはなかなか辛いものがあります。せめて中間ポイント等があれば良かったのですが。

 あとトラックボール同梱であれば相当話題になったと思うのですが、やはりコストがかかりすぎでダメですかね?確かアルカノイドは同梱だったのでお得感がありました。

 あと、このゲームで最大の不満点は、高さ方向の移動が明らかに物理法則に沿っていないところです。登り坂の表現がバグ、いやいや仕様なのでしょうが、登りの動きに現実性が無いのが非常に残念。(左右方向の坂を登る際に、上方向にもキー入力しないと、ゲーム内三次元での左右方向に正しく進めないのです。ちなみに下り坂は現実的な動きをします)
とはいえ、後半にでてくる反重力装置?の周辺ではフワフワとした浮遊感が楽しめたりと、色々工夫されていました。第一作からこの出来だったので次回以降も期待していたのですが、結局エルスリード等のシミュレーションゲームとゲーム機方面になってしまったのは少々残念でした。まあENIXやSQUAREなど当時のパソコンゲームメーカーはどこも同じようなものですが・・・

 ちなみに隠れキャラ?が結構多いので、へりこいどさんもぜひ遊んでみて下さい。ステージ10の透明の床などはちょっと難しすぎかも・・・。全12ステージなのですが、後半は難しすぎて隠れキャラまではじっくり探索できなかったです。

 そういえば今年になってEGGで復刻されたようですが、いったいどのくらいの人が購入したのかも、ちょっと気になります。88にしてはよく頑張ってると思うのですが、ゲーム機ユーザーから見ると酷評されそう・・・(まあEGGのシステムだと開発コストはほぼ0でしょうから全然売れなくても構わないのかもしれませんが、EGG自体が初期に比べて2倍ぐらいの価格になっているのも他人事ながら少々気になりました。)


009:11/22 西遊記

今回は西遊記(HOT-B)というアドベンチャーゲームをプレイしました。いわば借り物のソフトなのでいつもと調子が違ってしまいましたが、なかなか楽しめました。

 このゲームは大きく分けて3つのパートに分かれており、鬼門をくぐれば次のパートに進むのでテープ版でも(ロードは長いですが)それほどストレスを感じません。3重の鬼門を抜けて中央にいる三蔵法師を救出するのが目的ですが、段々と中央に近づくことをイメージさせるため、左右がつながり前後は3マスしかないという独特のマップ構成になっていて、三蔵に近づくとだんだんマップも小さくなるのがリアルです。

 マップ上を移動して村などにいる人と会話しながら鍵を探すのですが、特に秀逸だと思ったトリックは最初の鬼門を開ける鍵を入手する方法が2通りあり、どちらの方法でも先に進めるものの、ゲーム中の情報に沿った入手方法でないと、次のパートで絶対に会う必要のある人物が出てこなくなり、行き詰ってしまうというものです。

 ただ、このゲームはクリアに絶対必要な人物を殺してしまったりすると精気(体力のようなもの)を下げられたり「もうここからは出られません」などと表示され、ハマリを暗示させてくれるなど、なかなかの親切設計なのに、上記の偽の鍵(?)トリックだけはノーヒントで、ハマリであることも全く教えてもらえないので、もしかするとバグではないかとも思ったりもしますが・・・。
(他にも第一パートで敵を倒すと、第二パートで全く無関係の敵が最初からいなくなってしまったりするので、仕様なのかバグなのか判断が難しいのですが、、、)

 あと、救出目的の三蔵が途中に出ないのは理解できるものの、プレイヤーが孫悟空になるというだけで猪八戒も沙悟浄も、その他西遊記で一般に有名と思われる金角、銀角、牛魔王、羅刹女(芭蕉扇を持っている)などが全く登場しないので、いったいどの辺りが西遊記なのか、戸惑う人が少なくないかも。最初に「西遊記 虎の巻」と表示されるので、もしかすると続編で登場する予定だったのかもしれませんが・・・(豚の巻で猪八戒と出会うとか。)ちなみに春巻が大切だそうですが、会話中で情報を得るのに春巻○個くれたら教えてやるという相手が多いものの、そのほとんどが「○○の方角に行けば△△の洞窟がある」という類の情報ばかりで、別に会話で情報を得なくともマップ上をくまなく(といっても簡単です)探索すれば全ての村・洞窟・寺に自動的に入ることができるので、あまり意味が無い情報ばかりでした。

 クリアに本当に必要な情報は春巻無しでも教えてもらえるので、春巻の存在意義がいまひとつ分かりません。(1回だけ必須アイテムを得るのに必要となるので、一応は意味があるのですが)

 他にも、戦闘シーンがほとんど無意味(どの種類の攻撃でも効果が同じで、一定回数攻撃すれば必ず倒せるなど)、才(知力)もあまり意味がない(偽の鍵を入手する際にしか必要でない)、巾着(お金)も1回しか使う場面がないなど、せっかくの独特の会話システム・ゲームシステムをシナリオが活かしきれていないので、ちょっと勿体無いなあと感じました。特に最初のパートはマップの広さに対してイベント類が少なめなので、遊んでいて中途半端感が残ります。たくさん出てくる魔物を倒してもお金が増えるだけであまり意味が無いですし。メモリの都合でカットされたシーンがあるのかも。

 それと唯一春巻が必須のシーンでは、同じメッセージが2回表示され、春巻も2倍減らされてしまうというバグがあり(これは大昔FM版で途中まで遊んだときは無かったバグです)これは直してもらいたいですね。ディスク版では直っているのでしょうか?

 とまあ不満点もあるものの、以前遊んだ「西部の成りあがり」よりは難易度も低く、マップを作って歩き回ればなんとかクリアできると思いますので興味ある方はぜひトライしてみてください。


010:11/26 Miner 2049er

 今回はハッピーフレットに似ていると言われるMiner 2049er(コンプティーク)をプレイしました。確かに見た目や動きなどは似ていますが内容は全然違うので、似てると言われるのはお互いに?不幸な話です。こちらは若干パズル性はあるものの、ほぼアクションゲームです。

 海外ではあのロードランナー並の大ヒット作なのですが、日本では移植の時期が遅かったのか出来がイマイチだったのか定かではありませんが、多機種で発売した割にはあまり売れなかったように感じます。

 ゲーム内容は、画面上の全ての床を歩けばクリアというものですが、滑り台やテレポーターなど色々な仕掛けが登場し楽しめます。ただし、全10面のうち4面からいきなり難しくなってしまい、かなり遊びこまないとせっかくの仕掛けを見ることができないのが難点。ミスになる高さ(落差)がオリジナル版よりもかなり厳しめになってようで4,5,7面が相当難しく、気楽に遊べる爽快感が無くなっているのが残念でした。

 なお4面以降は移植の都合なのか(あるいはオリジナリティの追及?)原版とはやや異なる構成の面もあります。タイトル画面によると移植はBear'sとあるので、後にスカイスクレイパーや南海の標的を発売したスタッフが担当したのかもしれません。せっかく面構成に凝るなら、オリジナルの爽快なプレイ感も残して欲しかったですね。なお10面をクリアすると何も表示されずすぐ1面に進みます。この辺もアレンジがあれば良かった。(この当時のゲームとしては普通ですが)ちなみにオリジナルのAtari800版は、続編(全25面)と共に、作者のwebサイトから無償でwindows上で動作するようにしたものをダウンロードできますので興味ある方はぜひ試してみて下さい。

 あとどうでも良いことですが、タイトルの2049erは「twenty forty niner」と読むのですが、当時も今もちゃんと読む人や読み方に触れる雑誌は皆無でした。49ers(フォーティーナイナーズ:ゴールドラッシュ翌年の1849年にカリフォルニアに殺到した白人たち)の悲哀をイメージしたタイトル名も、多くの日本人には全く意味が分からなかったのではないでしょうか。
にいまるよんきゅういーあーる、とか読まれていましたし・・・

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