第1試合

VS
棋太平 (SPS) 将棋 (アスキー)

さぁ始まりました第2回の将棋トーナメント。果たして前回チャンピオンの「森田和郎の将棋」を打ち負かすソフトが出てくるのでしょうか?
司会はわたくし、「いつまでも少年の頃のままの心とおちんちん」のへりこいどと、
解説は「30過ぎて、かぶりものは頭皮によくないぞ」の88マンがお送りいたします。
よろしくおねがいいたしま〜す!

さぁ第1試合の舞台、ここ国立代々木競技場第1体育館特設会場には3万人を超える観客が詰め掛けたわけですが。
何かのイベントと勘違いしたんじゃないですかね。「翼」とかのうちわ持ってますよ。まぁアスキーの「将棋」としてはホームになりますね。
ところで88マン、トーナメント表の参加者達がシャドーになっているのは昔の「週刊少年ジャンプ」的なあおりなのですか?
そうですね。寂しい企画を少しでも盛り上げようとしている管理人の努力が涙を誘いますね。何でも最近弁当屋で弁当買ったら、お釣りもらって弁当忘れてきたらしいですよ。もう年なんじゃないですかね。
そんなことは放って置いて、そろそろ第1試合が始まるようですよ!




おっと先に登場したのは、白馬に乗った「棋太平」だぁ!解説をお願いします。
「棋太平」は1985年SPSより発売の自己学習方式のソフトですね。やればやるほど強くなる!っと言われていましたが、私はやりこんでいないので、多少不安はあります。ですが「強い!棋太平」のキャッチコピーに見て取れるように、相当な実力者です。優勝候補でもありますね。
おっと続いてベールを脱いだのはアスキー版の「将棋」だぁぁ!
こちら「将棋」はアスキーより1984年に発売されたソフトですね。強さも申し分ない上に、思考スピードがとても速いですね。1試合から実力者同士の白熱した対局になりそうですよ!!
それでは第1試合の対局が始まります!

第1試合
先手▲棋太平
後手△将棋




▲4二飛△7六歩▲5二玉△7八金▲6二玉
△6八銀▲7二玉△5六歩▲8二玉△7七銀
▲7二銀△5八飛▲5二金△4八王▲3四歩
△3八王▲3二銀△4八銀

19手目▲3三銀

さぁ序盤戦はお互い様子を見ているような感じですが、いかがでしょうか88マンさん。
そうですね。手前側「将棋」が攻め手をうかがっているようにも見えますね。そろそろ動きが激しくなるんじゃないですか?

△5五歩▲4四銀△6六銀▲1四歩△5四歩
▲1五歩△5三歩成▲5三銀△5四歩打▲6四銀
△7五歩▲4四歩△7七桂▲4五歩△7九角▲4四角
△8六歩▲6二角△8五歩▲5五歩打

39手目▲5五歩打

「棋太平」の5五歩打はいかがでしょうか?
仕掛けは「将棋」の方が先でしたが、「棋太平」もここから攻めに転じようという感じですね。いいですよ。

△5五銀▲7五銀△6六歩▲7四歩△6五歩
▲3五歩△5七角▲8六銀△6四歩▲6四歩
△6八飛▲6三金△6四銀▲5二金△6三銀成
▲6三銀△6四歩打▲5四銀△6六飛▲7五銀
△2六飛▲6四銀

62手目△2三飛成

「将棋」の攻めが止まりません!2三飛成でどんどん攻めてます!
「棋太平」はまだ余裕だと思いますよ。攻めさせておいて相手の思考ルーチンの穴を突いて一気に攻めると思います。

▲5六歩打△6六角▲6五歩打

66手目△1一角成

「将棋」の角が成りました!何だか一気に決着がついてしまいそうな展開ですが。
・・・。「棋太平」はそんなに弱くありませんよ。攻めさせておいて、反撃するはずです。何せ考える速度も結構遅いですから、色々考えているんですよ。きっと。
それに引き換え「将棋」はとてもスムーズですね。全くストレスを感じません。

▲5七歩成△5七銀▲6六銀打△6六銀▲6六歩
△6六竜▲6五歩打△1一竜▲5五銀△2一馬▲5一歩
△6一金打▲5三角△5一金▲6二金△6一金▲6一金

84手目△6一竜

あらあら金もとられてしまいました。「棋太平」攻め手も無いようですし、ムダな手も多いようですが。
いや「将棋」より後の時代のソフトですし、自己学習ソフトですし、「強い!棋太平」ですし・・・。

▲3二飛△2一馬▲3一金打△3二竜▲6三銀打
△3一馬▲3一角△7二飛打「王手」▲7二銀△7一銀打「王手」

▲94手で投了

あっさり「将棋」が詰んでしまいました。94手で「棋太平」投了です。どうでしたか88マン?
・・・。「将棋」の淀みない攻めに「棋太平」が対応し切れなかったという感じでしたね。棋譜を見てもムダの無い将棋でした。
戦前の予想では6:4で「棋太平」でしたが、やはり「将棋」も相当な実力者であったようですね。ということで「将棋」がAブロック決勝に進みます。
敗れた「棋太平」の分まで頑張って欲しいですね。そろそろ腹減ったんで帰っていいですか?
それでは、第二回将棋トーナメント国立代々木競技場第1体育館特設会場からお別れいたします。また次回お会いいたしましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。(タッキー&翼のコンサートが始まる前にいそいそと会場を後にするおやじ2人組)

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